Volumeデータから、任意の関心領域(組織や構造)を抽出する機能をセグメンテーションを輝度情報に対する閾値調整のみで行おうとしても、多くのVolumeデータでは、関心領域と周囲の輝度差が十分でない場合が多く、思い通りの結果が得られません。そこで形状の特徴の知見を元に抽出を行っていく必要がありますが、これは専用のソフトウエアを使っても大変手間のかかる作業でした。こうした常識を覆すべく開発されたアプリケーションソフトウエアが、IV-Segです。吟味されたユーザインタフェースと強力な自動化ツールによって、関心領域を直感的な操作でスイスイと短時間で抽出していくことを可能としています。

また、IV-Segではグレースケール画像だけではなくカラー画像に対してもセグメンテーションを行うことが可能です。例えばこれまで組織切片像をセグメンテーションする際には、元のカラー画像をいったんグレースケールに変換する必要がありましたが、IV-Segではカラー画像のままでセグメンテーションが可能です。

IV-Segによるカラー画像のセグメンテーション例1

IV-Segによるカラー画像のセグメンテーション例2

・ Volumeの輝度を利用したMask機能

輝度値を利用して、ラべリングを行う領域に制限をかけることができます。 これにより、描画されている Volume データを活かした色分けを行うことが可能となります。 塗り分けができる領域は可視化されているため、選択可能範囲を簡単に確認することが可能です。 この機能は、後述する様々なセグメンテーションツール において利用することができます

・ 多彩なセグメンテーションツール

■ Cursor Mode 任意のスライス位置を簡単に指定することができます。また指定された位 置のボクセル値を表示します。
■ Polygon Mode ビューアー上をクリックするとポイントが描かれ、自動で直線または曲線 が引かれます。その線で囲われた領域を選択することができます。
■ Brush Mode 2 種類のブラシスタイルを利用することができます。ブラシのサイズも変更可能です。
ぺイントアプリケーションのように自由に色を塗ることが可能です。
■ Magic Wand Mode スライスをクリックし、そのボクセル値から設定した輝度範囲であり、かつ繋がっている領域を自動選択します。(2D・3D に対応)
■ Morphing Mode 同一方向のスライス面において、開始位置と終了位置にそれぞれ異なる形状を設定します。
開始から終了位置へ形状を変化させながら領域を選択することができます。
■ Fill Hole Mode 細かい穴を指定した色で埋めたり、逆に細かい粒子を削除することができます。(2D・3D に対応)
■ Label Color Change Mode 指定したラべルを別のラべルに一括変換します。(2D・3D に対応)

・Volume の体積、スライスの面積、Mesh の面積の計測と出力 ・SnapShot 機能 ・入出力フォーマット

Input : Visualizer-Kai:Bin(Volume) Volume:Mrc, Rec Images:Ti , Multi-Tiff , Bmp, Jpeg, Png

Export : Visualizer-Kai:Bin(Volume/Mesh) Volume:Mrc, Rec, Raw Images:Ti , Multi-Tiff , Bmp, Jpeg, Png Mesh Model:STL 3D Scene:X3D, WebGL, VRML, OBJ

OS: Windows 7,8,8.1(64bit 推奨)グラフィックス:Nvidia 社製推奨 メモリ 2GB 以上 モニタ:1920×1200 推奨